ぎっくり腰

【ぎっくり腰の種類】

ぎっくり腰のことを医学的には急性腰痛症と呼んでいます。

 ぎっくり腰の種類は大きく分けて3つのタイプに分けることができます。

◆筋性のぎっくり腰

好発部位としては、ウエストラインから上の背中にかけて発生します。離れたところにあるものをかがんで手を伸ばしてとろうとしたときや、長時間じっとしていて動き出した際などに起こります。腰の肉離れのような症状です。

◆関節性のぎっくり腰

筋性よりも下部の主に仙腸関節といわれる骨盤の部分によく発生します。原因は筋性と同様で、重いものを持ち上げようとして関節に過剰な力がかかったり、急に動き出した際にひねる力が加わり炒めることが多いです。

◆神経性のぎっくり腰

急性ヘルニアなどの脊柱の関節自体の原因で起こる神経痛のような症状です。腰から下肢まで幅広く痛み、しびれを伴うこともあります。姿勢の維持が難しく、冷や汗などをかくことが多いです。

この場合は、整骨院などでは処置が難しいため、すぐに病院で処置してもらう必要があります。

【ぎっくり腰の対処法】

◆楽な姿勢を探す

動けないような痛みの場合はまずは安静を取りましょう。何らかの症状が出たとき、多くの方が痛みを生じる姿勢や動作を探しがちですが、そうではなく、楽な姿勢を探すように心がけます。

しかし、ある程度動ける場合は無理のない範囲で動くことで治りを早めることができます。

◆急性期は患部を冷やす

ぎっくり腰を発症してから最大48時間以内であれば、患部を冷やすのも良いでしょう。炎症が起きていれば幹部が熱を持っている場合があります。わからない場合は一度冷やしてみて、冷たさを気持ちよく感じるようであれば冷やした方がいい、炎症を伴っぎっくり腰だといえます。

◆仙腸関節の可動域を広げる

骨盤の中心に仙腸関節と呼ばれる関節がありますが、ぎっくり腰を発症した場合であっても、無理のないストレッチをおこない、仙腸関節の可動域を広げることが重要です。

仰向けになって両膝を立て、痛みや違和感尾でない方にゆっくり倒すことを繰り返しましょう。

これだけで急性期の痛みがずいぶん楽になります。

【ぎっくり腰の予防法】

ぎっくり腰は結局のところ、日々の生活習慣の積み重ねによって起こるものです。

そのため、ぎっくり腰の再発を予防するためには、日々の生活習慣を見直すことが重要です。

◆お風呂に浸かって身体を温める

ぎっくり腰を発症する人の多くが、入浴をシャワーだけで済ませている傾向にあります。

忙しい方でもなるべくお風呂に浸かり、身体を温めるよう心がけましょう。

◆ストレッチをおこなう

ストレッチはそもそも、痛みが出た時ではなく、痛みを予防するためにおこなうものです。

仰向けに寝た状態で両膝を抱え、殿筋群を気持ちよくストレッチしましょう。

◆よく歩くようにする

運動不足が重なると全身の血行を阻害し、ぎっくり腰発症のリスクを高めます。

普段からなるべく歩くようにし、血行不良と筋力低下を避けましょう。

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