股関節痛

【股関節の仕組みと痛みの原因】

股関節は、太ももの骨の上にある骨頭(こっとう)という丸い部分が骨盤のくぼみにすっぽりと入る形で形成されています。骨の表面は軟骨で覆われています。軟骨はスムーズな動きや衝撃を吸収する働きを果たしてくれています。さらには様々な筋肉や靭帯が股関節をまたいで付着し、股関節の安定性と稼働性を高めています。

年齢とともに軟骨がすり減ってしまうと、骨同士が接触を起こし「変形性股関節症」が引き起こされ、やがて痛みや炎症となって現れ始めます。

スポーツや仕事、日常生活内での繰り返しの酷使では、股関節周りの靭帯や筋肉が炎症を起こし、股関節自体の痛みを引き起こす原因にもなります。

また、まれに、子宮筋腫・卵巣腫瘍・子宮内膜症などの婦人科系の病気が関係していることもあるあります。

これらは、症状が進むと股関節の神経を圧迫し、股関節痛が起こします。

女性の方で、あまりに長期間続く痛みの場合、一度は婦人科系の病気を疑ってみるのも良いかもしれません。

【股関節痛の症状】

股関節痛は比較的女性に多く、特に高齢の方が股関節痛に悩んでいるとも言われています。

初期は、少しの痛みや違和感といった程度と言われていますが、徐々に慢性的な痛みへと進行し、ひどくなると歩きづらさを感じるようにもなります。階段の上り下りや、ひどくなると平たんな道でもつらさを感じ、歩行に杖が必要になってきます。

そうならないためにも、早めに治療を受け、姿勢を整えることで、症状の進行の抑制と予防を心がけましょう。

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