頭痛

「あなたの頭痛はどのタイプ?」

病院で原因不明とされる頭痛には、「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」と大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれ原因や対処法が異なるので、自分の頭痛のタイプを知ることがとても重要です。判断が難しい場合には頭痛外来などの専門のお医者さんに診てもらうこともお勧めします。

◆緊張型頭痛

病院で原因不明とされる頭痛のうち、もっとも多いのが緊張型頭痛です。

緊張型頭痛を訴える男性は人口のおよそ18%であり、女性はおよそ26%となっています。

緊張型頭痛は首や肩の筋肉が緊張して硬くなり、脳へと向かう血管を圧迫することで起こることから、血管収縮型頭痛とも呼ばれています。

締め付けられるように痛むのが特徴で、日常生活に支障を及ぼすようなことはあまりありません。

◆片頭痛

片頭痛は男性のおよそ3.5%、女性のおよそ13%が訴える頭痛で、女性の方が4倍近く片頭痛を持っていると考えられています。

こめかみのあたりにズキズキと拍動するような痛みが現れ、ひどい場合には吐いてしまうこともあります。

急激に脳へと送られる血流が増すことで発症することから、血管拡張型頭痛とも呼ばれています。

◆群発頭痛

群発頭痛は「自殺頭痛」とも呼ばれる激しい痛みをともなう頭痛で、人口10万人に対して男性が15.6人、女性が4人と、比較的男性に多く見られる頭痛です。

ただ、全体としての頻度は0・098%とそれほど多く見られる頭痛ではありません。

半年から2、3年ごとに起き、いったん発症すると1ヶ月ほど症状が続きます。

特に就寝時に見られることが多く、目の充血は鼻水などをともないます。

【頭痛が起きた場合のタイプ別対処法】

 頭痛には3つのタイプがあり、対処を誤るとかえって症状が増すことにつながりかねません。

まずは自分の頭痛のタイプを見極めたうえで、正しく対処するよう心がけてください。

◆緊張型頭痛の場合

緊張型頭痛は血管収縮型頭痛と呼ばれることからも分かるように、血行不良によって生じるタイプの頭痛です。

そのため、基本的には血行をよくすることが対処法となります。

もっとも簡単な方法はお風呂などで身体を温めることです。

身体を温めることで筋緊張が緩和しますし、リラックスすることで副交感神経が優位になり、血管の拡張につながります。

◆片頭痛の場合

片頭痛は緊張型頭痛とは反対に、血管が拡張することによって起こるタイプの頭痛です。

そのため、血行を促進するとかえって症状が増してしまうので注意が必要です。

また、片頭痛の発作が起こると、光や音に対しても過敏になります。

片頭痛の発作が起こったら、保冷剤などで痛みの出ている場所を冷やし、落ち着いた環境で身体を楽にするよう心がけましょう。

◆群発頭痛の場合

群発頭痛はまさに原因不明の頭痛であるため、基本的には病院で処方された治療薬を服用することが肝心です。

いずれの症状も我慢せずに、当院や最寄りの頭痛外来でご相談ください。

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